性病 コンジローマレーザー治療
 
最近、若年女性にクラミジア感染症、梅毒が急増していると報告されています。性器の感染症のみならず、咽頭部感染症にも注意が必要です。放っておくと、卵管や精巣に波及して、将来的に不妊につながります。ピンポン感染を防ぐため、必ず、パートナーも一緒に当院で治療を受けて下さい。無症状の場合もあります。気になる方はもちろんのこと、人生の節目(パートナーがかわった、社会人になった、結婚するなど)での検査をおすすめします。
当院は、レディース、メンズともに、検査と治療を行います。点滴室には、2台のリクライニングチェアを完備してますので、カップルやペアでの並んでの点滴治療ができます。
なお、咽頭部痛に対しては、咽頭の淋病クラミジア検査治療は当院で可能ですが、溶連菌感染症などのその他の検査は耳鼻咽喉科専門医でお願いします。
 
当院では、メンズ、レディースとも各性病検査、治療を随時行っております。他医療機関で検査され、結果等を持参されれば、結果に応じて治療致しますので、受診してください。よく質問されますが、クラミジアや淋病は検査結果の提示があれば、通常はとくに再検査なしで、投薬できます。梅毒は、擬陽性も多く、医療機関以外での検査(多くの場合梅毒の抗体のみしか検査されていないようです)で陽性の場合は、当院ではまず再検査(STS定性、梅毒トレポネーマ抗体定性)を行い、投薬はその結果をふまえてからになります。また、彼氏または彼女さんの分も一緒に処方してもらえないかとの質問もよくありますが、保険でも自費でも、ご本人の受診がないとお薬の処方はできません。
  
クラミジア感染症
尿での検査も可能ですが、基本的におりもの(男性は尿道)から検査を行います。最新のスタディでは、10代の妊婦健診スクリーニングで非常に高い陽性率が報告がなされたように、急増しています。経口抗生剤で治療します。保険診療での検査、治療も可能です。
最近、咽頭部クラミジア感染症が増えているとされています。
咽頭クラミジアは、無症候のことも多く、また複数回の治療を要することがあります。
 
咽頭クラミジア、淋菌の検査は、子宮(または尿道)からの検査と同日には保険ではできません。咽頭か子宮(または尿道)かどちらかの保険適用になります。
別々の日に咽頭の検査、子宮(または尿道)からの検査を行う場合は、保険で行うことができます。保険の場合は3割負担で、目安として淋病クラミジアセット検査で約1,400円ほど(初再診料380円~1,010円別途)です。
 
自費での淋菌クラミジア同時検査:3,000円税込(子宮、尿道、咽頭からでも各々同額)
自費のみの場合には初再診料が550~2,200円税込別途かかります。
 
また、子宮も咽頭も淋菌クラミジア検査は、至急に行えば、判定保留にて再検査にならない限り翌平日の夜には、結果が出ます。
 
保険診療にてお薬は処方しています。他院でされた検査結果が陽性な場合も当院で保険にてお薬の処方を行っています。
(自費で処方の際は、薬剤費として他院での結果提示の場合アジスロマイシン1000mg 1,200円税込、他院での結果提示の無い場合は4,200円税込です。ジスロマックSRは令和3年4月から発売が停止されます。) 
 
また、トリコモナス膣炎の検査、治療も行っています。トリコモナス膣炎は、膣錠での治療がメインですが、ときに内服薬を用いる場合もあります。
 
淋菌感染症
わが国では、経口抗生剤に耐性のものが多くなったので、当院では抗生剤点滴を行います。
クラミジア感染症とともに淋菌も咽頭部の感染も増えてきています。抗生剤点滴に耐性のものも稀ですが報告されています。淋菌検査は、クラミジア検査とセットで行うことが多く、検査結果はクラミジアと同様に翌平日の夜には出ます。
 
性器ヘルペス
外陰部に潰瘍性病変をつくります。悪化すると、痛くて歩けないほどです。抗ウィルス薬の内服や外用などで治療します。原因となるヘルペスウイルスHSVには、1型2型があり、従来は口唇ヘルペスは1型、性器ヘルペスは2型とされてきましたが、近年ではどちらの型も交差しており、境目がなくなってきています。ヘルペスは、治っても身体の何処かに潜んでおり、免疫力低下した時などに再発します。しかしながら、抗ヘルペスウイルス薬の進歩により、コントロール可能な疾患ですので、この病気にかかったことで再発を心配して、恋愛や仕事など社会生活を制限する必要は全くありません。当院では、HSV迅速検査を行っています。(1型か2型かの区別まではできません。)年に6回などと頻回に性器ヘルペスの再発を繰り返す場合は、再発抑制療法(保険適用です)を行います。
 
尖圭コンジローマ
初期には、できものがあるというだけで、無症状の方や、少しかゆい程度の方がほとんどです。性交渉により感染し、パートナーにもうつします。
とげとげのある白から灰色のかたい小さなできものや、肌色のかたい丸い小さなできものです。典型的なものは鶏の鶏冠のような隆起病変を作ります。ヒトパピローマウイルスの感染が原因です。
ほんの1~2個のコンジローマ(コンジローム)の方から、陰部全体に広がり太ももまで広がっている方もおられます。広範囲の場合は1回で取り切れないことがあります。早めの来院をお願いします。
当院では、ベセルナクリームによる治療や医療用炭酸ガスレーザーによる蒸散切除処置を行っています。膣内のレーザー治療も日帰りで外来対応しています。レーザーはピンポイントに照射でき、患部のみを焼却蒸散することができます。座薬、表面麻酔、局所麻酔なども行いますので、痛みもあまり心配ありません。
レディース、メンズともに対応いたします。コンジローマは再燃する場合も多く、4ケ月間くらい通院治療がかかることも多いとお考え下さい。
膣部のコンジローマは、腟前庭乳頭症、ボーエン様丘疹症と鑑別が困難なことがあります。とくに腟前庭乳頭症は生理的現象とも言え、とくに治療は要しません。
当院では、病理検査を行い、常にしっかりとした診断を心掛けております。
コンジローマのレーザー切除術は初診時に術前感染症検査を行い、手術は後日の予約とさせて頂いております。腫瘍が広範囲に及ぶ際は、複数回での手術が必要になります。
(問い合わせが多いので、概算費用を記します。保険3割負担の方で、術前感染症検査で約5千円~8千円(初診料別途)、コンジローマ切除手術はおおむね8千円~1万円くらいです。あと、保険の初再診料が別途かかります。術前感染症検査結果は、至急に行えば、判定保留にならない限り、翌平日の18時に結果が出ますので、それ以降の手術になります。
(妊娠中の方は、当院ではコンジローマの加療は基本的に出来ません。また、液体窒素による治療は行っていません。)
 
2017年では、HIV/AIDSは全国で約1,390名、関西で約255名、大阪府では174名の発生報告がされています。
コンジローマの方は、HIV感染のリスクがありますので、HIV検査も受けてください。
他院や保健所にて感染症検査された場合でも、コンジローマのレーザー蒸散術の術前感染症検査は当院にて再度行わさせていただきます当院では、観血的手術の際には、術前感染症検査としてB型C型肝炎、梅毒、HIV検査を全員に受けていただきます。
また、他院治療中の方で、当院を受診される方は、紹介状をもらってきてください。
 
梅毒
本邦では全くみられなっていましたが、最近は女性に急増しています。2015年の厚労省の調査では、最近5年間で女性に約5倍増えたと報告されています。大阪でも梅毒発生は激増しています。2018年は、大阪府で約1190名の発症報告がなされています。
梅毒感染の初期には、しこりが生じて硬性下疳と呼ばれる潰瘍をつくります。陰部に出来ることが多く、また痛みがあまりないことも多いです。その後数週間で潰瘍も消えますが、数カ月後にバラ疹、丘疹をつくります。何年もかけて進行していきます。oral sexにより、口の中、のど、唇に潰瘍様病変を生じることもあります。
ペニシリン製剤で治療します。男性、女性もどちらも当院は対応します。気になる方は、梅毒の血液検査を受けてください。なんらかの症状のある方は保険適用で検査します。梅毒は、治る病気です。治療薬も、ジェネリック薬を院内処方しており、非常に安価です。早めに受診してください。梅毒感染の疑われる方は、HIV検査を受けることもおすすめします。
 
なお、HIV検査(自費2,200円税込)陽性の場合は、当院では検査治療はできませんので、HIV拠点病院等への紹介になります。HIV検査は通常は翌平日の夜に結果が出て、報告書はその翌平日に届きます。
 
梅毒は、当院で治療可能です。梅毒合併のコンジローマは、まず梅毒の内服治療をしながらべセルナクリームでの加療を行います。コンジローマレーザー切除は、梅毒が落ち着いてからになります。
B、C肝炎合併のコンジローマの場合は、肝炎は専門の内科で加療をお願いします。コンジローマ治療は当院ではべセルナクリームのみの対応となり、外科的切除希望の場合は、専門内科の併設の大きな病院に紹介となります。C型肝炎に関しては、HCV核酸定量検査が陰性(術前に当院で採血検査したものに限ります)であれば、当院にてコンジローマレーザー切除を行います。
 
できるものはなるべく保険で検査おこなっています。しかしながら、性病検査を毎月のように検査することは保険適用ではできません。
 
自費の場合は、
梅毒スクリーニング検査:2,200円税込
淋菌クラミジア同時検査:3,000円税込(子宮、尿道、咽頭からいずれでも同額)
通常は淋菌クラミジア同時検査をおこないます。
 
自費セット検査1
子宮(または尿道)および咽頭の淋病クラミジア、梅毒定性、HIV検査のセットで9,900円税込にセット割引します。自費検査のみの場合は、初再診料(自費では再診550円、初診2,200円税込)は別途かかります。
自費セット検査2
子宮(または尿道)および咽頭の淋病クラミジア、梅毒定量検査(RPR,TP)、HIV検査のセットで1万1千円税込にセット割引します。自費検査のみの場合は、初再診料は別途かかります。梅毒治療後の方で、RPRおよびTP抗体の定量値が知りたい方、セット2を選択の方は担当医にお伝えください。
 
自費での検査代(再診550円、初診2,200円税込別途)
B型肝炎定量2,000円税込
C型肝炎定性2,200円税込
B型およびC型肝炎3,300円税込
膣分泌培養(カンジダ等)検査2,200円税込
トリコモナス塗抹+膣分泌培養(カンジダ等)のセット検査3,300円税込
(トリコモナス検査は培養検査とセットでの検査になります)
 
 
自費でのお薬代再診550円、初診2,200円税込別途)
他院での検査結果提示がない場合には、下記の薬剤費に加えて当日検査料3,000円税込を承ります。
クラミジアの内服薬1,200円税込
淋菌の点滴治療一回3,000円税込
 
 
各検査結果は、至急に行えば、判定保留にならない限り、培養、トリコモナス検査を除きまして、翌平日の夜に、結果が出ます。例えば、木曜日に検査を行えば、金曜日の18時頃に結果が出ます。検査の翌日が土日祝日の際はその翌平日の夜に結果が出ます。トリコモナス検査は翌平日の夜遅くに結果が出ます。
 
他院や保健所にて感染症検査された場合でも、コンジローマのレーザー蒸散術の術前感染症検査は当院にて再度行わさせていただきます。当院では、観血的手術の際には、術前感染症検査としてB型C型肝炎、梅毒、HIV検査を全員に受けていただきます。また、ある程度期間があいて、コンジローマの再燃にて観血的手術を再度行う際には、術前感染症検査としてB型C型肝炎、梅毒、HIV検査を再度全員に受けていただきます。術前感染症検査は、翌平日の夜に結果が出ますので、それ以降の手術となります。(ベセルナクリームの処方のみの場合は、必ずしも術前感染症検査は必須ではありませんが、検査はお勧めします。B型C型肝炎、梅毒は術前感染症検査として保険で可能です。)
 
自費料金は予告なく改定する場合があります。
 

〒530-0051
大阪市北区太融寺町6-8
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初診の方は、アクセスを参照してご来院ください
 
診療時間
 
【診療時間】
月火水木金(祝日を除く)
13:00~16:00
 (受付待合室ご案内13時開始、最終受付15:30まで)
 
月火水木金(祝日を除く)
17:30~21:00
 (受付待合室ご案内17:30開始、最終受付20:30まで)
 
土日祝休診です
 
受付開始時刻(昼診13時、夜診17時半)より待合室へご案内を開始し、受付を行います。
 
アフターピルED外来AGA外来については、昼診15:50、夜診20:50まで受付いたします。ネット予約をお願いします
 
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