ニキビ 大人ニキビ
 
当院では、ニキビをつぶす処置(面皰圧出法)は基本的に行っていません。
保険適用薬の処方のみの取り扱いです。
 
デュフェリンゲル、ベピオゲル、デュアック配合ゲル、ゼビアックスローション、エピデュオゲルが新たに保険適用され、ニキビの治療が大きく前進しました。令和5年6月よりべピオローションもあらたに保険適用薬として認可されました。べピオゲルよりはべピオローションの方がお肌に優しいです。しかしながら、早く治したいと思って、べピオをたくさん顔に塗り、皮膚炎を起こす方がとこ時おられますので、とくにべピオは使い始めはちょこっと塗る程度から始めてください。
 
デュフェリンゲルは、アダパレンというレチノイド(ビタミンAの仲間)が主成分です。毛穴のつまりを改善して皮脂がたまらないようにして、ニキビを改善する薬です。妊娠中や授乳中は使えません。デュフェリンゲルのジェネリック(後発品)としてアダパレンゲルが厚労省に承認され、先発品(デュフェリンゲル)またはジェネリック(アダパレンゲル)を選択できるようになりました。
べピオゲル、べピオローションは、過酸化ベンゾイルが主成分で、ニキビ菌の繁殖を抑えることで毛穴のつまりを改善するお薬です。ピーリング効果も持ち合わせています。
デュアック配合ゲルは、簡単に言うとベピオゲルに抗生物質クリンダマイシン(ダラシン)に合わせたものになります。
エピデュオゲルは、デュフェリンゲルとベピオゲルの作用を併せ持つ治療薬です。
これら4剤は、使い初めは、皮膚の赤み、ヒリヒリ感、乾燥感、かゆみといった副反応がほとんどの方にでます。続けていると、少しずつ副症状は軽くなってきます。初めは、広範囲に使わずに、額部など目立たない所から使うと良いでしょう。まず、ゼビアックスを使い、それからまた追加を考えていくのがいいかと思います。症状や希望により漢方薬、抗生剤(おもにロキシスロマイシン)を併用しています。クリンダマイシンゲル(ダラシンTゲル)も著効される方がおられ、希望の方には院内処方しています。
 
大人ニキビには、低用量ピルが有効なことがあります。当院は、婦人科が専門領域であり、生理痛で困っている方は保険適用での低用量ピルによる治療も行います。低用量ピルには、稀ですが血栓症という重篤な副作用があり、日本でも死亡例が報告されています。低用量ピルは、生理痛あるいは避妊を第一目的として内服するものであり、ニキビを第一目的として内服されてはいけません。喫煙される方は、血栓症のリスクが格段に増します。とくに、35歳以上で1日15本以上おタバコ吸われる方は、厚生労働省からジエノゲストを除く低用量ピル内服は禁止とされています。コントロールできていない高血圧の方、片頭痛の方、35歳以上で1日15本以上の喫煙者の方は、ピルの内服は禁止されています保険のピル内服中の方は、Dダイマーという、血栓症の血液検査を必要に応じて受けていただいております。院内で検査しておりますので、検査が重ならなければ約20分ほどで検査結果が出ます。(保険外自費薬内服の場合では、なんらかの症状がある時は保険適応にて検査を行います。)(自費での検査料はDダイマー検査料3,300円税込、初再診料別途がかかります。)
ニキビに効果的なものは、ヤーズ(ドロエチ)、ヤーズフレックスがあげられます。ピルの治療を併用して希望の方は、診察時にお伝えください。尚、ヤーズやヤーズフレックスは、厚労省承認としては、あくまで生理痛等に対しての保険適用薬であり、ニキビには保険適用されていませんのでご留意ください。また、比較的ニキビに効果的とされる自費のピルには、ファボワール、マーベロンがあげられます。尚、これらの自費のピルは、厚労省からは避妊用として認可されているもので、にきびの治療薬とは認可されていません。繰り返しますが、低用量ピルには、稀ですが血栓症という重篤な副作用があり、日本でも死亡例が報告されています。低用量ピルは、生理痛あるいは避妊を第一目的として内服するものであり、ニキビを第一目的として内服されてはいけません。
 
また、スピロノラクトン(アルダクトンA、ノイダブル)を処方してほしいとお問い合わせが時々あります。スピロノラクトンは利尿剤の一つで高血圧や特発性浮腫の薬として厚労省より保険適用されおり、ニキビに対しては保険適用はありません。あまり積極的には行ってはいませんが、当院通院中の方で、強くスピロノラクトンの処方を希望される場合は、自費にて処方することは可能です。ただし、低用量ピルを内服されている方には、血栓症リスクの観点からスピロノラクトン処方は行っていません。
ヤーズ(ドロエチ)やヤーズフレックスにはスピロノラクトンに似たような効果のあるホルモン剤が配合されていますので、もし生理痛でお困りならばドロエチやヤーズフレックスが保険適用できます。ただし、スピロノラクトンとドロエチ、ヤーズフレックス、その他の低用量ピルとの併用は血栓症のリスクをあげますので、原則として当院ではできません。
(ピル処方を合わせて希望の方は、その旨をおっしゃってください。ご本人から希望されないと、ニキビで受診の場合、こちらからピル内服をお勧めることは通常ありません。)(自費の場合、スピロノラクトン薬剤費10錠1シート550円(税込)、初回は4シートまで、自費診療のみの場合は、初診料2,200円、再診料550円税込別途必要
 
ニキビの治療は、当院では保険診療範囲内お薬の処方のみとなります。上記の外用薬処方の際には、ビタミンB製剤内服薬を保険にて処方できます。(当院では、ビタミンC製剤内服薬および注射は自費(美容)になります。一部のビタミンB製剤内服薬は、ニキビなどの際に、現在保険で通していますが、保険審査が厳しくなり、近い将来的に保険で出せなくなるかもしれません。
ニキビに対するレーザー治療、ケミカルピーリングなどの保険外診療は、当院では取り扱いがありません。
ニキビあとの治療は、ニキビあとずばりそのものに保険適用される薬剤はありませんので、当院では通常のニキビの保険治療薬の処方のみになります。希望、対象の方は肥厚性瘢痕のお薬も併用する場合もあります。
ニキビあとに特化した治療を希望の方、スキンケアによりニキビを治したいといった方、トリクロロ酢酸ピーリング(自由診療)、最近ニキビが悪化したのでその原因を知りたいといった検査は当院では対応できません。費用がかかってもかまわないのでとにかく早くなんとかしたい、ニキビの悪化の原因を知りたいといった方は、当院ではなくより専門的な医療機関を受診してください。
 
ニキビはつぶすと跡がずっと残ったり、色素沈着やケロイド、クレーター状に皮膚が陥没するといったことが残ることがあります。へたすると一生跡が消えないということになりかねません。早めに治療した方がよいです。ニキビはご自分でケアするよりも、クリニックを受診する方がよくなる可能性が高いです。なぜなら、外用剤だけでも、保険適用されるものが何種類もあり、Aだけで効果薄ければBを追加する、そして内服薬Cもあわせましょうというようなことが保険診療においてもできるからです。抗菌剤やビタミンB製剤、漢方薬など保険適用される内服薬も数多くあります。
 
 

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診療時間
 
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月火水木金(祝日を除く)
13:00~16:00
 (受付待合室ご案内13時開始、最終受付15:30まで)
 
月火水木金(祝日を除く)
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 (受付待合室ご案内17:30開始、最終受付20:30まで)
 
土日祝休診です
 
受付開始時刻(昼診13時、夜診17時半)より待合室へご案内を開始し、受付を行います。
 
アフターピルED外来AGA外来については、昼診15:50、夜診20:50まで受付いたします。ネット予約をお願いします
 
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