ヘルペス |
性器にできものができて、痛いという場合、ヘルペスを疑います。この単純ヘルペスは、重症化すると排尿痛を伴い、そのうち股のリンパ節が腫れてきて、座るのも歩くのも痛くなる場合があります。初診、再来初診の際には、ヘルペスと思われる病変を綿棒にてこすってウイルスの検査を行います。(器具を突き刺すというような検査ではありません。)このヘルペスウィルスの検査は、綿棒で採取後に迅速キットによって行い、検査結果は15分程度で判明します。 初診の方は迅速検査を行わさせていただいております。検査は保険適用です。性器ヘルペスのお薬はまずは5日分の処方となります。5日間内服され、それで効果不十分の際はさらに5日分の処方が可能です。また毎月のように性器ヘルペスを繰り返すという場合は、1年間ほど再発抑制療法として毎日お薬を飲むというのも保険適用になっております。
最近は梅毒が非常に増えてきております。梅毒のできものはあまり痛みを伴わないことが多いのですが、時に痛みを伴うことがあります。性器ヘルペスだと思っていたら梅毒であったということも最近は増えてきました。ヘルペスの検査が陰性であり、梅毒が疑われる場合は、梅毒の採血検査も保険適用で行っています。
性器にも帯状疱疹ができることがあります。帯状疱疹もヘルペスのようにかなりの痛みを伴うことが多いです。帯状疱疹の検査も、綿棒で擦り、迅速キットによって行い、検査結果は15分程度で判明します。
当院は、男性、女性ともに検査、治療を行っています。
単純ヘルペスのお薬は、性器ヘルペス再発抑制の治療を除き、通常は一か月間に陰部の場合は5日間を2回合計10日、陰部以外は5日間までと保険適用での処方の限度が定められています。帯状疱疹は一月に10日間までの保険適用の限度です。
他院から継続治療希望の方は、必ず紹介状をもらってきてください。
再発抑制療法は、問診のみでの投薬になる場合があります。
また、ヘルペスの Ⅰ型かⅡ型かを判別する検査は当院ではできません。
痛みが強いため、どうしても内診検査なしで投薬を希望される場合(本来は検査必要です)は、ヘルペスかどうか当院では確定できないこと等をご承知の上で申し出ください。