子宮内膜増殖症 | ![]() |
子宮内膜細胞診(子宮体部がん検診)で、子宮内膜増殖症が疑われる場合など、子宮内膜細胞診で異常がみられた場合は、高次医療機関でまず精査をお願いすることが多いです。
子宮内膜増殖症は通常は異型を伴わないものを指し、異型を伴うものは子宮内膜異型増殖症と呼ばれます。
異型を伴わない子宮内膜増殖症について
かなりの多くが自然に治ることが多いと言われておりますが、癌への進行もゼロではありませんので、十分な管理が必要です。
不正出血や過多月経(生理が多い)といった症状を伴う場合は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の周期的な内服を行います。無排卵になっている場合は、エストロゲン・プロゲステロンの配合剤の投与を考慮します。多のう胞卵巣症候群では無排卵になることがしばしばあります。不妊症を伴う場合は、排卵誘発などの不妊の治療を行うことが子宮内膜増殖症の治療になる場合もあります。
治療中にも子宮内膜細胞診を行う必要があります。また、ホルモン治療(とくにエストロゲン)の際には血栓症といった生命にかかわる副反応に注意しなくてはならず、ヘビースモーカーの方には行えません。当院では、禁煙外来(保険適用)も行っていますのでご利用ください。
異型を伴う子宮内膜異型増殖症について
子宮内膜異型増殖症が疑われる場合には、子宮内膜の全面掻爬(ぜんめんそうは)を行い診断する必要があります。当院ではなく、高次医療機関での管理治療をお願いすることになります。