PMS PMDD | ![]() |
月経前症候群PMSは、生理前になると毎月いらいらしたり、うつっぽくなったり、頭痛や腹痛、胸のはりやむくみなどが生じ、生理が来るとましになるという心身の不調のことです。月経前不快気分障害PMDDは、PMSのなかでもうつの傾向など精神症状が非常に強くでるものとされています。
月経前になると、下腹部のはる感じ、疲労感、腰痛、頭痛、むくみ、乳房のはりなどの身体症状にくわえて、気分の変動、怒りっぽくなる、うつになるなど精神症状を伴うとされています。月経がはじまると、3日程度でおさまってくる、また、ほぼ毎回の生理周期で生じるのが特徴的です。
保険適用にて、治療薬の処方をおこなっています。
子宮や卵巣をみる超音波検査は、内診が抵抗ある方はお腹の上から行いますので、とくに子宮がん検診などの希望がなければ、通常は内診はありません。
月経前、黄体期にむくみを取る薬を内服することが非常に有効な場合があります。
体内留貯水分の排泄や神経系の抑制作用により症状が緩解されると報告されています。
黄体期のみ内服で、ずっと内服するわけではありません。
その他に、漢方薬や
生理痛のきつい方には、ピル(ドロエチ、ヤーズ、ヤーズフレックスなど)
などの処方を行っていきます。
ピルとむくみを取る薬の併用は、血栓症のリスクから、できません。
当院は、婦人科専門医であり、婦人科からアプローチした薬剤処方による治療を中心にしています。
当院でピルを処方している場合、PMSの相談として抗うつ剤や漢方薬の処方等の相談は承ります。
他院でピルを処方されておられる場合で、そのピルを継続したいとされる方は、当院では対応できかねますので、PMSの相談やうつの薬の追加処方の相談は心療内科等の受診をお願いいたします。
うつの薬ではSSRIを用いることが多いとされますが、とくに若年者の方はSSRIの副反応が強く出る恐れがありますので、抗うつ薬の処方は、心療内科の専門医を受診してください。精神症状が強い方は、当院では十分なカウンセリングの体制がありませんので、精神神経科や心療内科等の受診をお願いします。
ドロエチ(ヤーズ)やヤーズフレックス、ミレーナに変更したいといった場合は、ピル外来のサイトをご覧の上で受診ください。
なお、ドロエチ(ヤーズ)やヤーズフレックスはPMSには、副次的な効果としては、ピルのなかでは一番効果的とされていますが、本来は生理痛改善薬として厚労省から保険適用されており、避妊用とされていません。避妊目的(避妊目的および生理痛改善の両方目的とする場合を含む)には避妊目的の自費のピルをお使いください。